煎茶粉は『煎茶 正池の尾 100g 1,200円』と同等クラス以上の茶葉のカケラを集めたもの。
古くから一保堂店頭に並んでいたものではなく、まとまった量を用意することができましたので販売することになりました。
煎茶は摘み取りまで太陽の光を燦燦と浴びる「露天園」という畑で育てられます。摘まれた葉は、鮮度が落ちないうちにまず蒸して段階を追ってヨリをかけながら乾燥させていきます。 ピンと針状にヨリ(ねじれ)がかかった茶葉は、「煎茶」として、その途中生まれたカケラは「粉茶」として扱われます。
しかし、どちらも1年間丁寧に栽培管理された「露天園」で育った茶葉、同じ煎茶です。ピンとヨリがかけられた葉か、粉状か形状の違いはあるものの、どちらも味わい豊かなお茶を楽しめます。煎茶粉の楽しみ方をピンとヨリがかけられた葉と比較しながらご紹介しましょう。
【楽しむための道具は?】
ピンとヨリがかけられた葉は「急須」で。
粉茶は、急須はもちろん「茶漉し」を使うのが便利。2way対応です。
【なぜ茶漉しでOK?】
ヨリがかかっている葉は、急須のなかで「ヨリを開かせ」お湯の中においしい成分を溶出させていきます。
そのヨリが開く、ということが味わい作りにはとても大切です。ゆったりふわふわ気持ちよくヨリをノビノビ開かせる、そのため急須が必需品。
煎茶粉は、青海苔のような形状でヨリがかかっていません。お湯を通す(含ませる)だけでお湯の中に成分が溶出していきます。そのためスペース不要、茶漉しでOKなのです。
【どう使い分ける?】
ヨリがかかっている煎茶は、煎茶本来の味わいを引き出そうと思えば、少し冷ましたお湯でヨリが開くのを待ち、その後ようやくお茶として楽しめます。バランスよく味わいを引き出す加減を楽しめる、のがピンとヨリがかかっている煎茶の醍醐味です。淹れる人、淹れ方、タイミングによって味がころころと変化する、そこが魅力、まさに素材そのもの。またヨリがかけられた葉の味わい深さは、粉茶には表現できないもの。淹れるところから楽しみたい、またお茶に味わいを求めたい、という方はぜひピンとヨリがかけられた葉をどうぞ。
楽しみ方は煎茶粉を茶漉しに入れ、その上から熱湯を注ぐだけ。まさに通すだけ!
とっても簡単。水まわりが充実していないところ、急須が使えないところでもお楽しみいただけますし、何と言っても時間がかからない。忙しいときにも重宝します。手軽な割には上質な煎茶のカケラなので味もしっかりと煎茶らしく楽しめるのが煎茶粉の良いところ。また急須をお使いいただくとさすが上質な煎茶のカケラ、ピンとヨリがかかった煎茶の味わい深さに負けないものを感じます。手軽にでも本格的な味を楽しみたい、という方は煎茶粉をどうぞ。

おすすめの淹れ方
①約8g(大さじ2)の茶葉を茶漉しに入れる
②熱湯(約400ml)を注ぐだけ。
急須を使って本格的な煎茶の味を楽しむ
①茶葉の量:大さじ3杯(約12g)
②湯量・湯温:約400ml・約80℃
③待ち時間:約30秒 ※急須を揺すらずに ※最後の一滴まで注ぎきる